「破局」遠野 遥
遠野 遥(とおの はるか)さんは、1991年8月22日生まれの小説家。藤沢市立駒寄小学校、慶應義塾大学法学部を卒業。(Wikipedia)だそうです。なかなかの経歴ですね。
主人公の陽介は、公務員試験を受験する目指している大学四年生。政治家を志しているほど野心的な麻衣子という彼女がいるが、お笑い芸人を目指す友人である膝(膝)のお笑いライブで偶然に灯(あかり)と出会う。忙しくて合う時間も限られる麻衣子と比べると素朴なタイプである灯と陽介は付き合っていく。
ここからネタバレあり
YouTubeに「遠野遥さん×カツセマサヒコさん対談」があって面白かった。まさにカツセマサヒコさんの「明け方の若者たち」と対象的です。「明け方の若者たちが」最近の若者のこといろいろ紹介して、いる(ネットワークビジネスにハマっている友達まででてくる)。
ところでおじさん的には全く良くわからいのですが、いゆるマルチ商法、ネットワークビジネスって若い人の間でそんなにはやっているんですかね。私が学生のことXX十年前は、そんなことやっているひといなかったけどな。僕が知らなかっただけかな。ともあれ、
「破局」は、そんな「最近の若者紹介」はなくて、内容から言うと昭和の若者恋愛物語といっても全然おかしくない。だけど、古臭いという印象は全く無い、不思議な感じですね。これを「普遍的な純文学」と評価してしまうのは簡単だけど、それだけじゃないような気がします。
それと、灯(あかり)さんって、メンヘラっぽくてちょっと怖かったですね。いきなりかくれんぼする人ってそれだけでいやだな。
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